グリップ力を維持する
エアコンをつけてしまえば夏でも冬でも快適に走行できる自動車と違い、バイクは四季の変化をダイレクトに受ける乗り物です。
特に冬場は入念な下準備をしておかないと、快適な走行を楽しめないことがあります。
冬のライディングでは、特にタイヤのチェックを怠らないようにしましょう。
最近のタイヤはグリップ性能に優れているものが多く、路面が多少濡れていたり気温が低かったりしてもあまり危険がないように設計されています。
とはいえ、タイヤの性能を過信しての走行は危険です。
温度依存が少ないのが最近のタイヤの特徴ですが、冬場のライディングではやはりタイヤを温めることが大切です。
タイヤが芯から温まっていればグリップ性能も高まり、安全走行を楽しむことができます。
タイヤの暖め方
バイクのレースではタイヤウォーマーを巻いてタイヤを温めますが、素人の場合はそうはいきません。
気温が低い時は、たとえ一定速度で1時間走ってもタイヤの温度はなかなか上がらないものです。
タイヤを温めるためには、「温め走り」をするのが一番です。
温め走りとは、加速することによって後輪を温め、減速することで前輪を温める方法です。
曇りの日で気温が10℃以下の場合には、温め走りを20分間程度行うのがおすすめです。
温め走りでは加速や減速を繰り返しますので、できるだけ他の車両が走っていない直線路で行うと良いでしょう。
温め走りをしてせっかくタイヤを温めたバイクも、休憩を取るために停車させておくと温度が急に下がってしまいます。
ですから、休憩でバイクを停める場合にはできるだけ日向を選んで温度が下がるのを防ぎ、走り出す際にはふたたび温め走りを心がけるようにすることが大切です。
また、左右にローリングをしてタイヤを温めようとするライダーも見かけられますが、これはスリップによる転倒の危険性があります。
冬場の山間部というのは、バイクには非常に危険な要素を含んでいます。
車には効果のある凍結防止剤も、バイクにとっては道が滑りやすくなる材料でしかありませんから、そのあたりも考慮しながらコースを選んだり走る時間帯を選んだりすることが重要です。
冬は空気圧が低くなるので注意
もう一つ覚えておきたいのは、冬場で気温が下がるとタイヤ内の空気圧も低くなってしまうということです。
ですから、ツーリングに出る前には必ず空気圧をチェックすることを忘れないようにしたいものです。
空気圧が低いのは良くないからと言って、高めにするとグリップ力が落ちてしまい、安全走行ができません。
エアゲージはガソリンスタンドに設置されていますが、日ごろツーリングに出かける機会の多い人は家に1台用意しておきたいものです。
エアゲージは安い物なら1000円以下で購入することができます。