ライダーの腕前は低速走行にこそ出る
一流のプロライダーは、世界中で行われるサーキットに参加をしてスピードを競います。
二輪競技の最高峰であるmotoGPにおいては280~300km/hくらいで走行しており、トップスピードでは340km/hにも達するほどです。
ですので技術の高いライダーというのは、非常に高速でバイクを運転できる人というイメージがありますが、実際には速さだけがライダーの技能ではないのです。
そのライダーが本当に運転技術が高いかどうかは、むしろ低速で走行しているときにこそ表れます。
暴走族や違法な走り屋といった人たちは競ってスピードを出して走りますが、低速で走行をさせたときにきちんとバランスをとって走行できる人は少なく、そのためちょっとした路面の変化や急な判断が必要な場面で大事故を起こしてしまったりします。
高速でのコーナリングももちろん高い技術が必要ですが、それができるほどのバランス感覚は低速走行を地道に練習していくことにより培われていくものです。
低速走行が難しい理由は、二輪車の走行で発生する「慣性」が効きにくいことによります。
二輪車の場合、慣性によって二輪でも自立ができるようになっているので、低速になるほどバランスがとりにくくなります。
言い換えれば「速ければ速いほど安定する」ということです。
意外かもしれませんが、高速走行の方がグリップがききやすく運転はしやすくなります。
低速走行の真髄は二輪車交通安全運転教室で学べる
低速走行の練習は自分一人ではなかなか上達することはできません。
そこでレベルアップを目指す人におすすめなのが「二輪車交通安全運転教室」です。
「二輪車交通安全運転教室」とは白バイ隊員が直接運転指導をしてくれるという公的な行事で、200円の保険料のみでかなり詳細なレクチャーを教えてもらえます。
教室は初参加、初級、中級、上級とランクがありますので、自分のレベルに応じて参加をしてみるとよいでしょう。
教室で教えてもらえる内容は基本的にはバイクの教習で習う内容と同じで「パイロンスネーク」「一本橋」「くの字一本橋」「波状路」「8の字」「千鳥バランス」「ブロックくの字一本橋」と言った内容です。
これらは低速時に必要になるテクニックを全般的に網羅するものであり、1つずつマスターしていくことで着実にレベルアップできます。
低速でバランスを取る時んひはシートから腰を浮かせ、半クラッチ状態からゆっくりスロットルでスピードを調整していくという動作が必要です。
この半クラッチ+スロットル開閉はあらゆる場面で必要になる重要テクニックなので、教室で教えてもらうと共に、広い場所で練習をしてみることをおすすめします。